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〈敗者から学ぶ歴史の教訓〉読書感想:『敗者烈伝』 (実業之日本社文庫)

敗者烈伝 (実業之日本社文庫)

 

 

 

どんな切り口から書いても人物像がブレず、説得力のあるクオリティの作品を世に送り出している伊東さん。

 

その理由はこの本にあり。

 

初めてこの本をとる方の中には、歴史小説作家が人物にフォーカスした本を出した、と思われた方も多いだろう。

 

そうではない。

 

逆なのだ。

 

たくさんの作品を書いてきたから語れるのではなく、きちんと分析解釈したご自身の見識がある。

それを取り入れた作品を生み出してきた。

だから物語に説得力があるのだ。

 

歴史小説作家・伊東潤の心臓部にあたるのが『敗者列伝』ではないかと思っている。

 

本文では、歴史上有名で“勝者”と思われがちなアノ人やコノ人を“敗者”と断じている。

日本史を知る方の中には、そのチョイスに驚く方も多いかもしれない。

きちんと読めば、なぜ“敗者”なのかという論点に気付かされることが多いことだろう。

是非、伊東潤の視点を楽しんで欲しいなあ。

 

取り上げる人物一人あたりの文量はそれほど多くはないので、通勤通学時に少しずつ程よいテンポで読むことができる。

教訓要素はあるものの、読み物としても楽しく読めるので、改めて世の中のことを自分事に捉え直すきっかけになるのも魅力。

 

歴史から得られる教訓は永遠に活かせる要素。

歴史好きなら本棚保存確定、折に触れて何度も読み直したい1冊だ。

 

 

 

 

敗者烈伝 (実業之日本社文庫)

敗者烈伝 (実業之日本社文庫)

  • 作者:伊東 潤
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: 文庫
 
敗者烈伝<文庫版>

敗者烈伝<文庫版>

  • 作者:伊東潤
  • 出版社/メーカー: コルク
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: Kindle版
 

 

 

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