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〈すごい作品が選ばれた!〉読書感想:『言の葉は、残りて(抄録版)』(小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

小説すばる2019年12月号

 

 

第32回小説すばる新人賞受賞作。

歴史小説が選ばれた、と書かれてあったので試しに読んでみてビックリ!

新人賞ってこんなにクオリティ高いのか!!

 

京都から頼朝の子・実朝に輿入れしてきた信子。

境遇を嘆きながら見ず知らずの東国へやってきた彼女を待ち受けていたのは、歌への感性が高い優しげな青年・実朝だった。

 

そして、信子が運んできた都の匂いが、実朝に新たな生き方のヒントをもたらす。

武士としてはひ弱、でも父への憧れを棄てきれない少年は、三代目将軍となって、官僚化していく幕府組織の中で何者かになろうとあがいていく。

 

まるで幻世のような雰囲気の実朝と妻・信子のやりとりの初々しさ。

実朝の自分探しという青春ストーリー

その裏で、信子に娘・大姫を重ね合わせる北条政子と、今後の武士の世を廻る北条一族の思惑が交錯するミステリ展開

 

色んなものが絶妙に絡み合い、読者を物語の深奥へ緩やかに導いていく。

これ抄録版ということだけど、この段階で完成度が高く、この先が読みたくてしょうがない。

 

どうやら御家人のトラブルに実朝が将軍として解決に奔走するみたいだが、その先には、実朝暗殺が控えているに違いない。

歌にも秀でた将軍として、後世に名を残す実朝の内面がどう描かれるのか、楽しみだ。

 

単行本は2020年2月とのこと。

歴史小説界に新たな一石を投じる作品になる予感。

 

小説すばる2019年12月号

小説すばる2019年12月号

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: 雑誌
 

 

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