ついに現れた、最強鉄砲集団・国友衆。
そしてその鬼才・国友彦九郎。
現時点における“最強の矛”。
実績も知名度も匡介よりはるかに上。 そして、先々への需要も、目指す先も・・・
絶対の戦力があるから戦いは起きづらくなる
VS
絶対に落ちない城があるから人の生活は守られる
現代にもつながる相容れない構図が、この作品のメインテーマに躍り出てきた。
時代は戦国末期。
まだまだ戦いは起きているが、城が壊れるほどの戦いは減り、新たな城の建造需要は増えていかない。
その一方で、飽くなき戦いと技術革新への欲求は高まり続け、最新鋭の武器は求められている模様。
そう、いかに戦国乱世が終息してきているとはいえ、社会は軍事を中心にしてまわっているのだ。
平和を求めながら、戦いがあることが前提で生活(経済)が形成されている。
この矛盾が、穴太衆を、匡介を苦しめる。
両方とも、人の技。
研鑽という尊重すべき要素。
何かが違う。でも、違うと言えない。
人の心と時勢を突きつけられ、経験も覚悟もまだまだ及ばないことを自覚する匡介。
自分が味わった悲劇を繰り返させないために、この先信念を示すことが出来るのか。
ライバルの登場によって、“最強の楯”になるための戦いが始まった。