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〈なんだってそんな中途半端なことをするんだ〉読書感想:『剛心』 第二回(小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

小説すばる2019年12月号

 

 

政治主導って、いつの世も面倒くさい!!

 

 

ドイツに派遣された日本の若き建築家と職人たち。

異なる環境、言葉の壁、そして西洋建築全体に関する尽きない疑問。

そんな中でも短期間で正式な設計図を作成しなければならない。

 

しかし、新しい日本を担う意気込みが、少しずつ状況を好転させていく。

 

苦しいときだからこそ、個性が生まれる。

これまでと違う顔、予想外の能力の発揮。

日本の代表達が泥臭く技術を吸収していく様が心地よい。

 

職人の健康配慮など、少しずつ体制が整えられていく余裕も生まれ、クオリティが上がっていくような予感が漂っていく。

それでも、政治は効率重視、確実最優先、外交事情ありきの方針を打ち出していく。

何のための設計か、何のための建築か。

メンバーのガッカリした吐息が聞こえてきそうだ・・・

 

その一方で、派遣メンバーの思惑も、次第に明らかになりそうな気配。

明治になって二十年弱、未だ薩長か幕臣か、という旧身分からの脱却ははかれていないまま、それぞれの根っこにある思いが、まとまってきたかに見えた建築メンバーを再びバラバラにさせていく。

 

第二回の時点で早くも先が不安な展開。

新たな日本の街作りはこの先どうなっていくのやら。

 

小説すばる2019年12月号

小説すばる2019年12月号

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: 雑誌
 

 

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