「バカなことにフルスイングしろ」
「努力は夢中に勝てない」
「ごちゃごちゃ考える前に動け」
平常運転の脳みそをかち割るような、強烈フレーズの数々。
自己啓発本なのか、ビジネステクニック本なのか、はたまた自伝なのか。
未だに区別がつかないのだけど、それすら気にならない魅力が、この本にはある。
原作『死ぬこと以外かすり傷』を著者・箕輪さんのキャリア時系列に整え直したマンガ版 (原作からマンガ版までの時期にうまれた新たなエピソードが追加されている)
ぼくは原作既読なので、いざマンガとなると初読ほどのインパクトは感じなかった。
でも、マンガで改めて絵で飛び込んでくる箕輪エネルギーは相変わらずすさまじい。
最近箕輪さんを知った方は、さぞかしそのスター性(?)や異常性(笑)を目の当たりにしているのだと思うけど、御本人が語るこれまでの月日は、目先の地味で尋常ではない行動量の積み重ね。
もちろん、戦略性はあったにせよ、その背中が語るメッセージは
「一発逆転ホームランや劇薬なんてない」
結果そうなっただけ、ということ。
だから、継続し続けなきゃいけない。それが、実は難しい。
箕輪さんをはじめ、様々な方が言い続けた「熱狂」というパワーワードは、自分のやりたいことしか、最後は続けられないということを世の人に印象づけた。
目の前にあることを着実にこなし進化させつつ、未来の理想図に結びつけられるそのリミッター解除ぶりは、とても真似できないなあ、と改めて思う。
その一方で、初読時と違う箇所やフレーズに眼がいったり、大事だ、と思うところに一瞬で線を引けたりしたことに、自分の変化を感じられた。
この本読んだ最大の収穫かもしれない。
2020年、世界の情勢がどう変わろうと、今の自分のできることを増やし拡げることが、目の前の光景を変える最も確実な道。
どこか変われない自分にガソリンぶっこみたい方にオススメの1冊だ。