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読書感想:『征夷大将軍研究の最前線』 (歴史新書y) ~ 歴史は後で整えられた。今なお進む過去の研究最前線 ~

征夷大将軍研究の最前線 (歴史新書y)

 

 

武士の統領の証・征夷大将軍。

幕府を開く“条件”として歴史の教科書に載っていることが多く、鎌倉・室町・江戸の時代を象徴するひとつの“記号”でもあった。

 

その“常識”は、果たしてどこまでが実態だったのか。

本書を読むと、実は征夷大将軍という位、後になってありがたられたらしい、ということが明らかになってくるのだ。

(そもそも、征夷大将軍が武士だけに与えられた、ということ自体が事実ではない)

 

本書はいわゆる論文集。決して読みやすいわけではないので、大衆向けするものではないのだけど、タイトル通り、学界で論じられてる雰囲気を感じる、熱い内容が収録。

こういう内容が新書で読める幸せをかみしめるわ~(笑)

 

「征夷大将軍は清和源氏しかなれない、は結果論」

「頼朝は征夷大将軍を望んでいなかった」

「征夷大将軍の位置づけは『日本外史』によってつくられた」

など、これまでの通念を覆す発表の数々が盛りだくさん。

 

つまり、僕らの知る征夷大将軍の内包要素は後付けだった、ということ。

 

 

 

 

昨今次々と発表されている、これまでの日本の歴史考改変の流れを象徴する展開だ。

 

約4年前の本ではあるが、今読んでも色あせることない発見がある。

(むしろ、歴史ファンにようやく認知されつつある内容)

そして、今ではなかなか手に入らない洋泉社のヒットコンテンツ、ということもあり、今こそ読むべき本。

 

我こそは歴史の玄人だ、という方はおさえるべき1冊だ。

 

 

征夷大将軍研究の最前線 (歴史新書y)

征夷大将軍研究の最前線 (歴史新書y)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2018/04/04
  • メディア: 新書
 

 

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