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読書感想:『東京どこに住む? 住所格差と人生格差』 (朝日新書) ~つながれないから、職住近接を再考する~

東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)

 

 

緊急事態宣言で僕たちが切られた、肌感覚を前提にしたつながり。

オンライン化は(半ば強制的に)加速している。今後、これが前提(もしくは大きな選択肢となって)色々なことの前提が変わるのだろう。

 

会社経営者なら、この状況下で会社事務所(オフィス)維持費を意識してしまうかもしれない。

買い占めによる物不足を気にする方にとっては、物がある程度確実に手に入る区域へのニーズが高まるかもしれない。

 

おそらく、場所に関する価値基準の変化が、目に見えて起きてくる。

 

よくよく考えると、コロナショックの前は、一極化打破のための郊外への移動と、暮らしと職場の近接ニーズとが混合する状況だった。

 

こんな時だからこそ振り返りたい。

僕たちは、何を持ってその場所に暮らしているのだろうか?

 

少し前の本だけど、“住”に対する人の意識変遷が感じ取れる本書で、少し考えてみた。

 

東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)

 

 

東京一極集中と言われているが、実は東京都内にも増加と減少の地域があること。

都内ですら地域によって文化が違うこと。

そして(言うまでもなく)そこに暮らす人が求めるものの変化があったこと。

 

地価や物価といった数値だけではわからない、東京の実態についての解説は(必ずしも鵜呑みにはできないものの)その場所に対する人の根源的ニーズについての視点を掴むことができる。

 

仕事場側での住居増加や、住む場所を変えることで自分の変化を求める風潮など、場所(リアル)へのニーズがあって、今、東京は人が集まっている。

そして郊外ですら、人との繋がりが前提になって作られている街がある。

 

僕たちが望んでいたものは、効率さだけではなかった。

 

本書はこれからやってくるコロナ後(しばらくはコロナを警戒しながらの日常生活)、何を重視して、衣食住を決めていくのか、それを考えるきっかけとなりうる1冊。

 

この議題は、価値の変化と共に、着実に顕在化するだろう。

この先を見据えて、考えたいテーマだ。

 

 

 

東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)

東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)

  • 作者:速水健朗
  • 発売日: 2016/05/13
  • メディア: 新書
 

 

 

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