モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

読書感想:『チンギス紀』 第三十七回(小説すばる 2020年 5月号 [雑誌]) ~一瞬の隙を突くジャムカ!鉄と刃こぼれと逝く命~

小説すばる2020年5月号

 

 

反金国連合軍VSテムジン。

かつてのジャムカ率いる連合軍撃破の後も、次々と現れる敵。

しかし、その時ほど切迫な雰囲気はない。

むしろテムジンが前面に出ずとも、打ち倒せる体制が整ってきた。

 

動員兵数はもちろん、分割行動する部隊すら万単位。

物語初期から考えられないほど広大な領土を手にしたテムジン軍は、カサルやテムゲらが泥臭い後方攪乱を展開。

もはや遊牧民族の戦い方を越えた組織戦、かたや超個人技をみせるクブライ・ノヤンの活躍でナイマン王国、タヤン・カンを討ち果たし、また一つ、統一へ近づいていく。

 

しかし、スキをみせたら迫ってくるジャムカ。

もはや必殺奇襲人状態(笑)

勝ったものの、個人技としては負けた、という結末に。

 

ついに刃こぼれした吹毛剣(直せる程度とはいうものの)

それとテムジン渇望の鉄とが、新たな時代を象徴するものを生み出すことになるのか。

 

そしてヌオが、宣凱が逝く(涙)

今のところ、梁山泊の志を受け継ぐ、というポジションではないテムジンだけれども、その空気感はしっかり感じ取っている模様。

「テムジン殿は、テムジン殿の梁山泊を、心の中にお持ちです」

 

奇しくも岳飛伝で、宣凱らが見出した、梁山泊というものの終着地と重なるのが、大水滸伝読破者としては感慨深い。

あのときの漢たちは(さすがに)ほとんど亡くなっているらしい。

あとは、小梁山に、誰かいないかな・・・

 

案外、引退旅行中の(違?)タルグダイ夫妻が出会うかもしれないなあ。

 

 

 ※新型コロナウイルスの影響により、次号(6月号)は休刊。その次の号で合併号として発売予定とのこと・・・

小説すばる2020年5月号

小説すばる2020年5月号

  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 雑誌
 
チンギス紀 七 虎落

チンギス紀 七 虎落

  • 作者:北方 謙三
  • 発売日: 2020/03/26
  • メディア: 単行本
 

 

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

 


読書感想ランキング