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読書感想:『剛心』 第七回(小説すばる 2020年 5月号 [雑誌]) ~その志を失うな! 広島議事堂建築 完結編~

小説すばる2020年5月号

 

 

日清戦争のため、臨時で政府が広島へ移動。

そのために作られることになった臨時の議事堂、いよいよ完成間近。

 

が、ここにきてミスが発生。

突貫作業だからこそ起きてしまうヒューマンエラー。

現場の愕然とした雰囲気の中、職人達は口を揃える。

 

仕方がない

時間がない

材料がない

 

ないないづくし妥協の声。

そこに大迫が仕事の意義をぶち込んでいく。

 

「お前はそれで満足か?」

「(手を抜けば)手にするはずだった美しさを永遠に失うことになる」

「(最上のものを造り上げようとしている)同志の仕事を裏切る権利は、ここにおる誰にも与えられとらんのじゃ」

 

 

背筋の伸びる名台詞の数々が、今一度現場を引き締める。

 

その一方で、爽やかにムチャをいい、誰よりも融通が利かない男・妻木(笑)

緞帳が用意できないと知るや、呉服屋から布を仕入れ、縫いあわせて代わりにする(しかも一晩かけて)

 

こ、こだわりが尋常じゃない・・・

 

こうして、すったもんだありながらも建物は完成。

たとえ、この建物が臨時のものだとしても、情熱は使い捨てにせず、記録と記憶に刻まれる存在へ。

東京組はもちろん、現地からも有能なメンバーが現れ、最後はいいチームになった。

「またなにかあったら使ってくれ」と言われる仕事、最高だ。

 

そして最後の最後に、軽やかな違反をやらかす茶目っ気をみせる妻木。

ずるいよ、こいつ(爆)

 

 

小説すばる2020年5月号

小説すばる2020年5月号

  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 雑誌
 

 

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