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読書感想:『布武の果て』 第四回(小説すばる 2020年 6・7月号 [雑誌]) ~取るべき道は魔王と相乗り! 御用商人の目利きの行方~

小説すばる 2020年 06・07月合併号[雑誌]

 

 

信長が畿内を安定させたことで、商いの賭けに勝った今井ら堺商人三人衆。

彼らは御用商人となり、信長の依頼に基づいて物資の調達に走り回る。

 

ちなみに、魚屋(千宗易)は茶道を通じて光秀と関係を深めていく。これ今後の大きなポイントになりそう。

 

しかし、楽勝と思われていた朝倉征伐が、浅井の裏切りによりまさかの失敗。

織田軍団は敗走し、これにより堺への三好の逆襲が懸念され、反信長派商人が御用商人三人衆に詰め寄ってくる。

おまけに、因縁深き尼崎(摂津)が城主・池田や荒木と共にまるまる寝返るという事態が発生。

ここぞとばかりの意趣返しの連鎖で西側は反信長色が強くなる。

 

ほら見たことか、と反信長派(三好派)が三人の元へ乗り込んできて、舌戦になるシーンは現代でも見られる光景。

堺の命運を担う選択をしただけにその評価は過程ではなく結果でしか見てもらえない。

 

しかし、例え状況が厳しくても直感や感情、雰囲気で判断してはいけない。

織田の財力、鉄砲の重要性、何より信長のリーダーシップの優位性を見極めたからこそ、変わらぬ織田優勢を確信する今井。

コスト目線(意識)で見て、鉄砲の方が有名武将よりも安上がりで効果が高い、と見て取るあたりが商人発想(ここらへんが信長と相通じるところ)

 

※奇しくも同雑誌において『塞王の楯』で(別視点ではあるが)鉄砲の意義についての記載があった。時代は違うが、この武器が日本の歴史を変えた存在であることを、二つの作品を通じて改めて実感

 

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結果、浅井朝倉から逃れ、再度出兵した織田軍は浅井朝倉、三好らを蹴散らす。

(姉川の戦いを数行でさらっと終わらせるあたり、近年の研究が反映されている)

 

これで大丈夫、と思ったら本願寺決起という予想外の事態で堺孤立!

これはさすがにヤバいやつだ・・・

 

小説すばる 2020年 06・07月合併号[雑誌]

小説すばる 2020年 06・07月合併号[雑誌]

  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: 雑誌
 

 

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