若い逸材が登場して話題の将棋界。
古臭い、ルールがわからない、などと言われ、距離が遠い文化だったのは昔の話。
今後さらに注目が集まりそうな予感がする。
実は将棋を題材にした作品は結構ある。
リアルな将棋界を描いた作品ともなると、将棋に命を賭けた人たちの壮絶な戦いが描かれていて、知らない方は面食らうに違いない。
その対戦で勝つことが全てという過酷さ。
華やかな活躍をする棋士がいる一方で、脱落していく棋士がいるのも、この世界の現実のようだ。
ところで、日本独自と言われる奪った駒を再利用するルール。
どこから生まれたのか
いつごろから流行したのか。
そもそも、今の将棋の駒の名前(金や銀、桂馬や香車など)の由来は?
などなど、将棋について知らないことは意外と多い。
本書を読むと、将棋に関する研究は(これまた)意外と進んでいないことに驚き。
(史料少ないみたいだから、やむを得ないところはある)
ちなみに、本書で将棋に関する疑問は解消しなかった(笑)
だけど、もっと駒の多い中将棋・大将棋などの歴史が紹介されるなど、将棋の歴史の一端が見られておもしろかった。
それにしても大将棋や中将棋、駒多すぎ・・・
こんなに膨大な種類あったら、駒の動き覚えられないわ〜