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読書感想:『ふだんづかいの倫理学』 (犀の教室Liberal Arts Lab) ~こんなときだからこそ倫理学! はき違えた言葉の価値を再確認しよう~

ふだんづかいの倫理学 (犀の教室Liberal Arts Lab)

 

 

 

何が正しくて何が間違っているのか。

まともに考えていくと頭がこんがらがる事が多い。

 

よさげに聞こえる正論。

ついつい聞いてしまう発言。

 

聞いてる側も「言ってることはわかるけど・・・」という枕詞をつけてしまったり、「行動はともかく・・・」と折り合いをつけてしまったり。

 

もはや基準がわからないまま、感情論へ傾いていくいやーな流れ。

SNS内はもちろん、リアルでもそんな話しばかりが乱立する世の中だ。

 

意見の尊重?

個人の裁量?

 

いや、そう割り切るのはまだ速い。

大事なこと・正しいこと・曖昧なところはどこなのか。

きちんと分けて、評価して、結論づけていく必要性がある。

個人に委ねるのは、その後のハズ。

(本来であれば、こんなことはみんな前提でわかっているはず、ということで世の中は成り立っている。これらをもう一度洗い出すことにニーズがある、ってこと自体、社会が黄信号発してるということなのかも・・・)

 

本書はタイトル通り、倫理学という固いイメージの学問を題材にした本だけど、とても柔らかくしっくりくる展開で、知ってるようでわかっていない理論を紹介してくれる。

例えば

・正義、それは相互性の原理(自分の権利が認められるには、他の人の権利を認めなければならない) → 「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」は成り立たない。 ・自由は、制限がないと成立しない。「何でも自由」は「何をされても自由」と同義であり、それを許したら「自由」が持つ意味(個人の尊重など)の達成にはならないから。

などなど。

 

言われてみたら「そうだよね~」ってことも、改めて整理するとわかることが多い。

何より、僕たちが本来大事にしなきゃいけないことが浮き彫りになる。

 

愛、自由、希望、夢。

 

本来持ち合わせていた意味や価値を、僕たちは自ら潰してはいけない。

本書を読んで改めて思う。

 

ちなみに本書、用いる題材も『DEATH NOTE』や『ワンピース』『バクマン』など既知のマンガなので、各作品への理解も深まり一石二鳥。

こんなときだからこそ学んでおきたい倫理学。

難しいそうなイメージ払拭間違いなしの1冊だ。

 

ふだんづかいの倫理学 (犀の教室Liberal Arts Lab)

ふだんづかいの倫理学 (犀の教室Liberal Arts Lab)

 
ふだんづかいの倫理学

ふだんづかいの倫理学

  • 作者:平尾昌宏
  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: Kindle版
 

 

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