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読書感想:『塞王の楯』 第十二回(小説すばる 2020年 8月号 [雑誌]) 〜塞王散る?伏見城攻防戦〜

小説すばる 2020年 08 月号 [雑誌]

 

 

伏見城攻防戦といえば、関ヶ原の戦いの前哨戦として知られている。

西軍にとっては、決起後初めての戦い。

最終的に西軍が勝つものの、当初はやる気がなかったのか、なかなか堕ちる気配がなく、東軍は善戦した、ということになっている。

 

その戦いに隠された«楯»と«矛»の情報戦。

 

匡介たちは、伏見からやってきた人たちをとっ捕まえては、現地の情報を聞き、状況を想像する。

明らかになったのは戦いが繰り広げられる中、状況に応じて石垣を組み替える源斎の姿。

 

彼らに言われる前に「そんなこと出来るのか?」とこっちが叫んだよ(笑)

どんどん進化する技術に変化する戦術。

予測しきれない中でも最善の一手をうつために、あえて〈余白〉を残しておく。

 

これは、工夫であると同時に、この先の世の中に対する姿勢 。

恐るべき塞王!

 

他にも情報は入ってくる。

断片的なものばかりだけど、少ない情報から鉄砲の情報を汲み取ろうとする緊迫した様子が伝わってくる。

«楯»側の工夫全開の一方で、«矛»の進化ぶりも想像以上。

もはや雨の日でも鉄砲はこない、という通念すら、技術の進歩は吹き飛ばす。

 

嫌な予感が膨らむ展開。

 

そして、なんとか守りきれそうな雰囲気の中、伏見城落城という急展開。

そして訪れてしまった最悪の瞬間。

 

塞王よ、最期までこだわりすぎだよ(涙)

 

 

小説すばる 2020年 08 月号 [雑誌]

小説すばる 2020年 08 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: 雑誌
 

 

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