石山本願寺蜂起。
後々振り返れば、ここから10年にわたる抵抗勢力との戦いが始まる。
天下布武最大の強敵が動き出したことで、その他の勢力も反信長を掲げる。
そして、堺にとっても、孤立無援のなかで生き残りをかけた争いが勃発する。
織田軍絶体絶命のピンチを聞きつけ、彦八郎たちのもとへ堺の反信長勢力が詰め寄ってくる。
三好との関係復活、そして堺・織田派の判断間違いの責任問題。
まあ、そうなるよね。
現代でもよく見られる光景。
状況は確かに信長不利。
それでも現実の分析を行い続けてきた彦八郎たちは、ひるむことなく分析結果を突きかえす。
信長に抵抗したことで荒廃した尼崎の姿、織田の経済力、現状の他勢力の状況。
あくまで感情論ではなく、ファクトを積み重ねることで見えてきたものをきちんと説明する姿勢は、恐ろしいほどの説得力を持って反対派を圧倒していく。
論争のトドメは、三好はこれまで堺の危機を助けてくれなかったという事実。
時間が経てば経つほど、地盤が不安定な他勢力は鈍くなり、信長は優位になる。
その予想通り、息を吹き返した信長は、三好を撃破し、比叡山を焼き、浅井朝倉を打ち倒す。
今回も、これまでも、大事なときには行動で自分の意志を示してきた信長。
その姿が大きな説得力を持ってくる。
行動の積み重ねは大事だなあ。