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"私は面白かったよ。おまえが死ぬのではないかと、はらはらしながら待つ人生が" 読書感想:『チンギス紀』第四十回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌])

小説すばる2020年9月号

  

母・ホエルン逝く。

チンギスからまた一人、大切な存在が去っていく。

 

ジャムカ死後、目に見えた強敵は無い。

当初は数百機だったモンゴル帝国は、今や数十万の軍勢を動員できるほど、その規模は拡張している。

(将来のライバルとなりそうなマルガーシが着々と成長しているけど・・・)

 

主だった将校は戦死や病死がほとんどなく、一軍を任せられるほどの存在がたくさん。 新たなメンバーも続々加入し、金や西夏との戦いに備えた歩兵の準備も着々と進む。

 

なのに、どんどん空虚になっていくチンギス。

なんだか、『楊令伝』後半の楊令と重なる・・・

(楊令と違うところは家族がたくさんいることと、方向性はもうみんなに認知されていること)

 

今の日本と文化感が違うとはいえ、特殊な環境の中でテムジン(チンギス)を産み、その存在をどこか持て余した母。

でも、その宿命を彼が生まれたときに悟り、託すしかなかった日々。

 

ホエルンも孤独だったのかもなあ。

 

虹の根もとは、見つかりましたか?

私が、虹の根もとになってやるべきだった

 

チンギスの空虚を見抜いたかのような遺言。

 

母の願いは、彼の心に彩りの灯をともすのか。

 

やはり、鍵となるのは梁山泊?

金国や西夏を攻めるとあらば、出てきてもおかしくはないのだけど・・・

  

小説すばる2020年9月号

小説すばる2020年9月号

  • 発売日: 2020/08/17
  • メディア: 雑誌
 

 

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