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読書感想:『布武の果て』第六回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌]) 〜信長の躍進と堺衆の暗躍、その陰で蠢く三河の遠謀〜

小説すばる2020年9月号

 

 

 

来ても対応できるだろう、という見込みはあった。

だが、足利義昭ら信長包囲網側からすると、信玄の死はやはり大きかった。

 

信長はすかさず足利義昭討伐へ動き出す。

そして今井たち堺衆もこの期を逃さず、荒木村重を突き動かし、信長へ帰順させる。

 

そもそもこの段階まで村重が反信長側だったという意外な事実もさることながら、村重のその後を考えると、堺衆主導という流れは大きな伏線になるなあ。

そして、ここ数回ずっと揉めていた堺商人内の意見も、これで統一になったかな・・・

 

室町幕府の滅びも目前に迫り、近畿は織田色に染まっていく。

石山本願寺という強敵が控えてはいるものの、大きな峠を越えた織田と堺。

 

そんな中、進行していた遠謀に今井たちは気付く。

堺衆より先に光秀へ信玄病死が伝わったのはなぜか。

 

思い当たる節は、遠き三河の家康へ向かっていく。

 

事態を動かした?家康の一手。

わずかな援軍への当てつけか、それとも生き残りのための策略か。

 

絶対的存在へ近づいていく織田政権に見えない暗雲の気配。

"敵"は目に見えるところにいるとは限らない。 しかもそれは、今井たちのノーマークからの仕掛けだった。

 

商売と同様、独占は反感と敵の連合化を促進させる。

今井たちが立ち向かうべきは、信長の敵だけではなく、信長のつくる世界への反対勢力全てになりそうだ。

 

小説すばる2020年9月号

小説すばる2020年9月号

  • 発売日: 2020/08/17
  • メディア: 雑誌
 

 

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