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読書感想:『日本文化の論点』 (ちくま新書)〜サブカルチャーで変わる社会。発信者が問われる未来とは〜

日本文化の論点 (ちくま新書)

 

 

 

製造物でもなく、農作物でもない。

目には見えないけど、相手が夢中になってくれているもの。

それが、世界から見た日本の新たな文化=サブカルチャーだった。

 

日本の文化を世界に。

そんな動きが活発だった2013年に発売されたのがこの一冊。

世界に認知されるまでにになった日本の新たな文化と、その文化によって変容している日本社会を、批評家・宇野さんが様々な論点から気づきを掘り出していく。

 

今でこそ、苛烈でどストレートな言葉を投げかける宇野さんだが、この当時はサブカルチャーオタクに近いポジションだったらしい。

サブカルチャーにどっぷり浸かっているが故のソフトな文調やライトな行動は、共感しやすい反面、鋭さがそれほどなく、なんだか物足りない(笑)

 

ただ、インターネットの普及やサブカルチャーの変異による社会構造の"目に見えない"変化を的確に指摘する鋭さや問題意識の高さは、今読んでもハッとさせられる。

 

・サブカルチャーは長い歴史によって構築された場所の価値とは違う文脈(聖地巡礼など)で新たな価値を作ることができてしまう

・ユーザーが参加することで変化していく新たな情報化の流れは、衣食住の優先順位を変えてしまう(いや、見えないところでもう変わっている)

 

などなど、コロナ渦による衣食住の変化と重なるところが多い。

 

何より、上記の現象が発信量の激増により生じてきたこと、という視点は、改めて衝撃を受けた。

発信側に多くの人がまわることができるようになり、新たな社会構図が気がつけば出来上がっていく。

その可能性と怖さを、僕らはどこまで掴んでいるのか・・・

 

もはや、ストッパーがなくなりつつある社会。

ユーザーモラルはますます重要だ。

 

 

日本文化の論点 (ちくま新書)

日本文化の論点 (ちくま新書)

  • 作者:宇野 常寛
  • 発売日: 2013/03/05
  • メディア: 新書
 

 

 

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