西夏へ、西遼へ、そして金国へ。
チンギスの次なる相手へ向けて、かつて梁山泊の漢たちが情熱を燃やした攻城兵器が、時を経て久々に登場!
そして、北方水滸伝購読者にとっては懐かしの攻城戦が開幕!!
数話前から、金国ら中華系国家との戦いを見据えたチンギスの遠望が始まっていたけど、改めてここまでたどりつくと、他国(文化)を柔軟に取り入れるバランス感覚の良さを改めて思い知る。
そもそも、他民族や文化を否定せず、比較的柔軟に取り入れようとする姿勢が、この草原民族にはあるのだろう(もちろん、チンギスが金国で学んだことが大きいのだけど) 中華民族だと、民族の優劣や自民族への誇りや愛着を優先しそうなだけに、新鮮な展開だ(岳飛伝での岳飛の思想を思うとなおさら・・・)
かつては手の届かぬ存在だった金や西夏。 追いついてはいないけど、もう戦えるところまでたどり着いたんだなあ。
だからこそ、大事なのはこれから。
戦うべき相手が明確だったモンゴル民族統一時とは異なり、勢力が大きくなったからこそ戦う必要(需要?)ができてしまっている。
何のために戦うのか。
もし、それが、モンゴル民族のため(これまで戦って得た土地を守るため)であるならば、命をかけるに値する国の姿を見つけなければ・・・
梁山泊という遠き存在に思いを馳せながら、チンギスの戦いは続く。
その一方で、今回は新たな人生を生きるタルグダイ夫妻やジャガ・ガンボが久々に出てきた。
ほっこりするわ(笑)