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読書感想:『大分断 教育がもたらす新たな階級化社会』 (PHP新書) 〜世界はどう変わっているのか?今を知り、視点を知る一冊〜

大分断 教育がもたらす新たな階級化社会 (PHP新書)

 

今を分析するのはとても難しい。

 

きっと数年後、コロナが落ち着いたとき、ぼくたちは2020年の世界情勢をみて苦笑いするだろう。それだけ迷走し、普段では考えられない人間の動きをみてしまい、落とし所に苦慮する。

 

その過程でマスクをしない道を選んだ国もあれば、ある程度抑え込んでいる国もある。

その結果と因果関係を証明しきれず、ぼくたちはいまを生きている。

(もちろん未来のぼくらは今を称賛することもありうるのだけど)

 

それだけ、今のことを、適切に理解できている人はほとんどいない。

日本のことですらそうなのだ。世界諸国のことなど、見えているかどうか・・・

 

メディアではなかなか突き詰めてくれない今の各国の実態と推移。

ワクチンができるまで耐える、というおおよそのみんなの合意が取れているが故に、コロナ後の変化が取り上げられることが多い。

けれど、その萌芽は以前から起きていた、ということを歴史家・トッドさんが解説したのがこの本。

 

結局の所、各国に共通しているのは民主主義や資本主義の行き詰まり。

それらが指摘されている中、生んでしまった功罪のなかで、今の世界はどの位置にいるのか、今の教育がどんな社会を形成してしまったのか。

欧州各国やアメリカ、中国を中心に幅広いスパンの中で語られる分析は、賛否あると思うが興味深い点が数多ある。

ちなみに日本のコーナーも少しある。が、なかなか的確で痛烈な評価がされている(笑)

 

もはや枠組みすら変えなきゃいけない。

そんな危機感を十二分に(苦笑)漂わせた一冊だ。

 

 

 

 

 

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